【イギリス留学】シェフィールド大学(University of Sheffield)の魅力とは?
シェフィールド大学(The University of Sheffield)は、イギリスのサウス・ヨークシャー地方にある国立大学。
世界大学ランキングでも100位以内に入るトップ大学のひとつです。
この記事では、シェフィールド大学へ約1年間の交換留学経験をもつ筆者がシェフィールド大学の魅力を紹介します。
この記事を読んでほしいのはこんな人
- シェフィールド大学について知りたい人
- シェフィールド大学に留学予定の人
- イギリス留学に興味がある人
シェフィールド大学の基本情報
設立年 | 1905年 |
大学区分 | 国立 |
学生数 | 30,129名、うち32%は留学生(2021年時点) |
教員数比率 | 15:1 |
主な専攻分野 | 機械工学、航空宇宙工学、生物工学、医学、歯学、 建築学、日本研究、都市計画、地理学など |
大学ランキング | イギリス国内16位、世界96位(QS世界大学ランキング2023) |
ノーベル賞受賞者数 | 6名 |
シェフィールド大学の魅力
日本ではそれほど知名度は高くないシェフィールド大学ですが、実は世界のトップ大学100にもランクインする名門大学。
ヨーロッパやアジアからやってくる留学生が多く、ノーベル賞受賞者も輩出しており、教育水準は非常に高いです。
ここでは、実際にシェフィールド大学に留学してわかったその魅力や、シェフィールドという土地の特徴についても紹介します。
イギリスで最も評価の高いのSU (Students’ Union)
シェフィールド大学は、イギリスで最も学生満足度の高いSU (Students’ Union)があることでも有名。
SUの直訳は「学生組合」で、全学生の組織的活動のために設けられた学生自治会やそれを担う大学構内の建物のことを指します。
実際に、シェフィールド大学には、350以上もの学生団体が存在し、SUの建物内には購買部やカフェのほか、クラブやライブイベントができるスペース、400席ある映画館まで完備されています。
ちなみに、筆者が通っていた日本の大学はキャンパス内での飲酒が禁止だったので、シェフィールドには大学が運営するパブがあることや、SU主催のクラブイベントがあることに非常に驚きました。
また、SU主催で週末に日帰り旅行ができるイベントに参加することもでき、授業のない日でもさまざまなアクティビティが楽しめます。
さらに、初めてシェフィールド大学に来る学生のためには、学期はじめにマンチェスター空港からシェフィールドまでの送迎サービスがあり、留学生活の初日から手厚いサポートを受けることができます。
このように、SUがとっても充実したシェフィールド大学では、キャンパス内外で学生生活を満喫することができるのです。
自習スペース完備の図書館は24時間OPEN
シェフィールド大学は、生徒数が30,000人以上というイギリスの中でもかなり大規模な大学。
そのため、多くの学生が勉強する場所を確保できるように、自習スペースがかなり充実しています。
自習スペースがあるのは、図書館や学部ごとの建物内、大学が運営・提携する寮の建物内など。
特に図書館では、PCが完備されているスペースや、グループ会議のできるスペース(要予約)もあり、友人と一緒に勉強することもできます。
また、シェフィールド大学の図書館は4つあり、その中でも「Information Commons」と「The Diamond」は24時間営業しており、課題の提出期限ギリギリを生き抜く学生の味方。
朝から晩まで図書館にこもって勉強に集中することができます。
図書館 | 開館時間(学期中) |
---|---|
Information Commons | 24時間営業 |
The Diamond | 24時間営業 |
Western Bank Library | 月〜金:9:00〜19:00 土・日:10:00〜18:00 |
Royal Hallamshire Hospital | 月〜金:9:00〜17:00 土・日:14:00〜18:00 |
実際に、筆者の友人の中には、クラブで遊んだ後にダイヤモンドで徹夜する強者も。(おすすめはしません笑)
ただ、テスト前は図書館が混んでおり、なかなか席を確保できないことが多いので、長時間図書館に行く場合は、朝早い時間から席を取っておいた方が◎。
さらに、シェフィールドには大学が経営するカフェやレストランが15カ所以上もあり、勉強のお供としてコーヒーや軽食を購入できる場所がキャンパス内にたくさんあります。
◆参照:Where to eat on campus – our venues – University of Sheffield
ただ勉強するだけでは続かないので、こういったカフェなどで息抜きができるのも魅力です。
筆者はDiamond Kitchenで何度ラージカフェラテを買ったことか…!
このように、シェフィールド大学には勉強スペースが充実しているほか、図書館の中やキャンパス内で簡単に食べ物や飲み物を購入することができるのです。
理系分野に強い
シェフィールド大学は、イギリスの研究系名門大学グループ「ラッセル・グループ(Russell Group)」のひとつ。
特に、工学(Engineering)はイギリス国内外で評価が高く、材料工学(Materials Science)や航空宇宙工学(Aerospace Engineering)などのコースはラッセル・グループの中でも1番の評価を得ています。
そのほか、システム工学(Systems Engineering)や機械工学(Mechatronics)も世界中の学生から人気で、評価の高い学部です。
工学はシェフィールド大学の中でもメインの学部ということもあり、大学の顔である「The Diamond」という建物には、工学関連の設備が充実しています。
◆画像:Engineering Laboratories in The Diamond – University of Sheffield
非常にレベルの高いシェフィールド大学の工学部は世界中から人気なため、ほかの学部に比べて、ヨーロッパやアジアからの留学生が多いような印象がありました。
ちなみに、筆者が所属していたのは、社会学部(Sociological Studies)。
社会学部は工学部と比べると、かなりアットホームな学部で、選択科目の場合、1つの授業の学生数は平均して30人程度。(※授業にもよる)
社会学を専攻している学生は、留学生よりもイギリス人のほうが多かった印象があります。
シェフィールド大学の中では小規模の学部でしたが、「『人間とは何か』を社会学だけでなく生物学・神経科学の観点を取り入れて考える」という内容の授業があり、社会科学分野においても理系に強い大学ならではの学びがありました。
このように、理系分野に強いシェフィールド大学は、理系の学生はもちろん、社会科学や人文科学を学ぶ学生も多角的な視点で専門分野を学ぶことができます。
日本人が少ない
シェフィールド大学をはじめとするイギリスの大学は、アメリカなどの大学と比べて日本人の数が少ないのが特徴。
実際に、筆者が所属していた社会学部(Sociological Studies)には、1〜3人程度しか日本人がおらず、授業によっては自分1人しか日本人がいない環境でした。
シェフィールド大学全体で見ても、日本人の正規留学生はとても少なく、かなりのレアキャラ。
交換留学で日本の大学から渡航する学生は、毎年30人前後いるようですが、自ら積極的に日本人コミュニティに入らない限りは、交流はほぼありません。
情報収集のために他の日本人学生とも交流したいという方は、「Japan Society」という日本人と日本語学習者が集まるサークルに参加するのがおすすめ。
人数はそれほど多くないですが、日本からシェフィールド大学に交換留学中の学生と会えるほか、シェフィールド大学で日本研究を専攻している学生と交流することもできます。
画像は、Japan Societyのハロウィンパーティーの様子。
ちなみに、日本研究のある東アジア研究学部では、1年間の交換留学制度があります。
そのため、自分がシェフィールド大学での留学を終えて日本に帰国した後に、シェフィールドで出会った友達が日本へ留学しに来ることも!
実際に、筆者がシェフィールド大学で出会った友人とは、今でも交流が続いており、日本で一緒に遊びに行くこともありました。
まとめると、シェフィールド大学では全体的に日本人の数は少ないので、「日本人と関わりたければ関わる、そうでなければ関わらない」というスタンスで留学生活を送れます。
どちらにしても、日本人以外の学生との交流が多い環境で勉強したいという人には、ぴったりの大学です。
シェフィールドから国内・海外旅行しやすい
シェフィールドは、イギリスのちょうど真ん中あたりに位置するため、国内旅行がしやすいです。
ロンドンなら電車で2時間、リーズやマンチェスターまでは電車で1時間程度でアクセスできます。
また、シェフィールド大学のSU主催で、週末に国内日帰りバス旅行に参加することもできます。
行き先にもよりますが、£30前後でオックスフォードやケンブリッジなどの有名観光地や、映画『ハリーポッター』のロケ地としても有名なダラムやアーニックを訪れることができました。
ロンドンからだと行きづらいイギリスの北部も、シェフィールドからだとアクセスしやすいです。
さらに、シェフィールドから電車で1時間程度のところにマンチェスター空港があるため、ヨーロッパ旅行をするのにも便利。
実際に、筆者はマンチェスター空港からバルセロナ旅行やイタリア周遊旅行を楽しみました。
その気があれば、週末にふらっと海外旅行に行くこともできます。
ちなみに、ヨーロッパ旅行には、超・格安航空の「ライアンエアー(Ryanair)」がおすすめ。
シェフィールドから電車でロンドンに行くよりも安い値段で、ヨーロッパ各国への旅行ができます。
シェフィールドの物価はイギリス最安
シェフィールドには、大きな観光スポットはありませんが、学生がとても多い学生街のため、イギリスの中で物価が1番安い街ともいわれています。
その物価の安さは、イギリスの首都ロンドンと比べると一目瞭然。
ロンドン | シェフィールド | |
---|---|---|
フラットの家賃(1ヶ月・市街地) | £2,089.22 | £739.00 |
フラットの家賃(1ヶ月・郊外) | £1,458.76 | £609.50 |
ジム利用料(1ヶ月) | £52.04 | £30.77 |
レストランでの食事(1食) | £19.71 | £11.00 |
ビール(国産0.5L) | £6.00 | £4.00 |
水(0.33L) | £1.47 | £1.25 |
給与(1ヶ月) | £3,211.23 | £1,930.85 |
物価が安い分、給料が低いというデメリットもありますが、シェフィールドではロンドンの3分の2程度の予算で生活費がまかなえます。
まさに、働ける時間が短いかつ生活費をできるだけおさえたいという学生にぴったりの街なのです!
また、学割が効くお店が多いのも、学生の街シェフィールドならではのメリットのひとつ。
実際に、シェフィールドのパブやレストラン、バスの運賃などは、学生証を見せるだけで10〜30%OFFの割引になりました。
シェフィールドだけでなく、イギリス全土で使える学割アプリ「TOTUM」や「UNiDAYS」を使うのもおすすめです。
シェフィールドはイギリスで最も安全な都市
シェフィールド大学のあるシェフィールドは、イギリスの中でも治安が良いことで知られています。
実際に、イギリス政府の統計より、イギリスで最も安全な都市のひとつにも選ばれています。
シェフィールドは、観光都市ではないため、ロンドンや東京などの大都市と比べると、かなりのどかな街。
筆者の住んでいた大学寮からすぐの場所には、Peak Districtというイギリス初の国立公園があり、シェフィールドでは人口よりも木の本数の方が圧倒的に多いです。
また、学生街ということもあり、夜道を歩いていてもすれ違うのはほぼ学生なので、女性ひとりで歩いても危険な目にあったことは1度もありませんでした。
ただ、シェフィールドは冬にキツネが出没するくらいの田舎なので、街灯が少なく、安全とわかっていても真っ暗の道を歩くのは怖いです。
どうしても帰りが遅くなる時は、家が近い友人同士で帰るか、Uberタクシーを使うことをおすすめします。
シェフィールド大学で憧れのイギリス留学生活を!
シェフィールド大学は、世界中から学生が集まるイギリスの中でもトップ大学のひとつ。
高い教育水準や学生のサポート体制が充実していることはもちろん、物価の安さや治安の良さもシェフィールド大学に通う学生にとっての大きなメリットです。
みなさんも、シェフィールド大学で憧れのイギリス留学生活を送ってみませんか?